手術を受けた後に残った傷跡は、時間が経てば薄くなることもありますが、深く長い切開傷跡は自然には消えません。診察室で最もよく聞かれる質問は「傷跡治療は一体いつから始めるべきですか?」です。結論から申し上げると、手術の傷跡はできた直後の初期管理がその後の形を大きく左右します。
傷跡治療のゴールデンタイムはいつか
通常の傷跡と同様に、手術の傷跡も早期に始めればより良い結果が期待できます。傷跡が完全に定着する前のプリスカ段階が治療のゴールデンタイムとされています。この時期に予防治療を開始すると、傷跡が目立つ程度を減らすことができると言われています。
傷跡は一度固まってしまうと元に戻すのが難しいです。そのため、縫合直後の初期管理が何よりも重要です。
手術を受けた後、抜糸をして1〜2週間ほど経った時点から傷跡レーザー治療を受けていただくことができます。赤みを帯びた初期の傷跡には、血管増殖を抑制するVビームプリマレーザーを利用して赤みを和らげます。傷跡の状態は人それぞれ異なるため、皮膚科専門医と状態を確認した上で治療計画を立てるのが良いでしょう。
手術の傷跡はなぜ治療がより難しいのか
傷跡の深さによって治療の難易度が異なります。一般的な傷跡は深さが1cmを超えることは少ないですが、手術の傷跡は切開が深く、2〜3cmを超えることも少なくありません。
深さが深いほど改善に時間がかかり、治療期間も長くなります。また、細く長い形をしているため、個々の肌の状態と傷跡の様相に合わせてレーザーを選択し、境界線が最大限薄くなるように矯正します。

傷跡のタイプによってアプローチが変わります
手術の傷跡は一つの形では現れません。体質や縫合部位によって赤く膨らんだり、逆に陥没したりすることもあります。タイプに合った治療を選択することが重要です。
| 傷跡タイプ | 主な様相 | 治療方向 |
|---|---|---|
| 赤い初期傷跡 | 血管増殖により赤く見える | Vビームプリマで赤みを緩和 |
| ケロイド・肥厚性 | コラーゲン過多で膨らむ | トリアムシノロン注射 + Vビームプリマ併用 |
| 陥没傷跡 | 癒着でへこんだり、でこぼこ | サブシジョン + レーザーで高さを均一化 |
体質によっては、手術の傷跡にコラーゲンが過剰に生成され、赤く膨らむケロイドとして現れることもあります。このように肥大化した場合には、トリアムシノロン注射で蓄積されたコラーゲンを溶かし、膨らんだ傷跡を縮小させます。これにVビームプリマを併用し、赤み改善を助けます。

陥没した傷跡はどのように扱うか
縫合された部分に皮膚が癒着してでこぼこに残ったり、逆に陥没傷跡としてへこんだりする場合もあります。陥没傷跡は皮膚層を整えて平らにする方向で治療します。その中でもサブシジョンがよく活用されます。
サブシジョンは、皮膚を下に引っ張っている線維の紐を切除し、へこんだ部分が自然に盛り上がるのを助ける方法です。その後、傷跡レーザーを併用してでこぼこした高さを均一に整えていきます。
ご不明な点は手術傷跡治療方法についてチャット相談で問い合わせるを通じてお気軽にお尋ねいただけます。

傷跡手術とレーザー、何が違うのか
傷跡を扱う方法は、大きく傷跡を再び切除する手術と非手術的なレーザー治療に分けられます。それぞれ長所と短所があり、傷跡の様相に合わせて選択します。
- 傷跡手術は傷跡の大きさを減らすことができますが、縫合部位が皮膚の張力によって再び開く可能性があります。
- 傷跡が残りやすい体質の場合、手術後に傷跡がより大きく定着する可能性もあります。
- 皮膚が引っ張られにくい部位では、皮膚移植が必要な場合もあります。
- レーザー治療は非手術的であるため負担が少なく、副作用が少ないと報告されています。
- ただし、定期的に来院して長期間受ける必要がある点は考慮すべきです。
どちらの方法がより優れていると一概に言うことは難しいです。体質や傷跡の範囲によって適切な方法が異なるため、診察による判断が必要です。

傷跡治療を控えて覚えておくべき点
一度できた傷跡を以前の状態に完全に復元することは事実上困難です。ただし、最大限目立たないように矯正することを目標に治療を進めます。治療前に以下の点を念頭に置くと良いでしょう。
- 傷跡治療は一度で終わるのではなく、段階的に進行する場合が多いです。
- 同じ手術の傷跡でも、体質によって結果に個人差がある場合があります。
- 初期の赤い傷跡の段階で始めるほど、管理に有利な傾向があります。
- 自己判断よりも、傷跡の形に合わせた診療計画が重要です。
延世スター皮膚科 新村本院は傷跡レーザー治療重点病院として、20年以上の経歴を基に培ってきたノウハウで1:1カスタム診療を行っています。新村本院では皮膚科専門医5名による相談と診療を受けていただくことができます。
傷跡治療が初めてで途方に暮れている場合は、傷跡治療相談チャットで問い合わせるを通じて、現在の状態に合った方向をまず確認してみることをお勧めします。

イ・サンジュ代表院長 (延世大学校医科大学・大学院医学博士、セブランス病院皮膚科専門医修了、大韓皮膚科学会会長) イ・サンジュ代表院長プロフィール 初回発行 2023-08-16 / 最終検討 2026-06-16
この文章は一般的な情報提供を目的としたものであり、傷跡の状態や治療結果には個人差がある場合がありますので、正確な診断と治療方針は医療スタッフとの相談を通じて決定してください。
