顔の真ん中にある人中と唇周辺の傷跡は、小さな跡でもひときわ大きく感じられ、化粧で隠すのが難しいため、心の負担につながりやすいです。
人中・唇の傷跡が特に気になる理由
人に会うたびに視線がそちらに行くような気がして、写真を撮ることさえ負担に感じるようになったという方が少なくありません。人中と唇周辺は顔の中で最も目立つ位置にあるため、同じ大きさの傷跡でも他の部位よりはるかに目立ちます。
最初は小さな跡から始まったとしても、適切な時期に管理できないと、赤い傷跡、白い傷跡、または厚く盛り上がった形に変化することもあります。
なぜこの部位は治療が難しいのか?
人中と唇周辺が他の部位よりも扱いにくい理由は、目立つ位置だからだけではありません。皮膚層が薄く敏感な上、動きの多い部位であるため、傷跡のタイプを正確に把握し、それに合ったアプローチ方法を設計することが結果を左右します。
傷跡の状態とタイプをまず正確に把握することが治療の第一歩です。
傷跡は一種類ではありません
人中の傷跡だからといって、すべて同じ方法でアプローチするわけではありません。赤みが残る初期段階なのか、色が抜けて白く固まったのか、厚く盛り上がったのかによって、選択するレーザーと併用施術が異なります。タイプに合わせた複合レーザー傷跡治療が必要な理由です。
診察室で見ると、同じ人中の傷跡でも、赤みが残っているのか、白く固まっているのかによって、治療の最初のスタート地点が変わります。
タイプ別レーザーアプローチ法
| 傷跡タイプ | 特徴 | アプローチ方法 |
|---|---|---|
| 赤い傷跡 (初期) | 血管反応が過剰な段階 | Vビームプリマ血管レーザー (595nm) |
| 白い・古い傷跡 | 色が抜け、真皮層まで損傷 | ウルトラパルスアルファCO₂フラクショナル |
| 盛り上がった傷跡 | 肥厚性瘢痕・ケロイド形態 | レーザー + 注射併用 |
赤みが残る初期傷跡段階であれば、Vビームプリマでヘモグロビンに選択的に作用し、赤みを和らげるのに役立ちます。この時期を逃さずにアプローチするほど、その後の傷跡が厚くなったり白く固まったりするのを減らすのに有利です。
時間が経って白く変色した傷跡は、真皮層の深いところまで損傷が残った状態で、ウルトラパルスアルファで再生反応を刺激しながらアプローチします。古い傷跡であるほど期間が長くなる可能性がありますが、外部から再生を刺激すれば段階的な改善を期待できます。
現在、ご自身の傷跡がどの段階なのか気になる場合は、傷跡タイプから相談で確認してみることをお勧めします。
盛り上がった傷跡ならレーザーだけで十分か?
硬く厚く盛り上がった形態であれば、レーザー単独よりも注射治療との併用を検討します。ステロイド注射(トリアムシノロン)で過度に増殖したコラーゲンを分解して高さを減らし、ウルトラパルスアルファを併用して厚みと質感を一緒に整える方法です。ケロイド傷跡のように再発の可能性がある場合、ケロイド・肥厚性 傷跡注射をレーザーと組み合わせて構成すれば、再発を抑制し、結果を長く維持するのに役立ちます。
治療前に確認すると良い点
- 赤いのか、白いのか、盛り上がっているのか、傷跡のタイプをまず把握します
- 傷跡ができた時期と深さを一緒に確認します
- 1~2回で終わらず、反復施術が必要になる可能性があることを考慮します
- 薄く敏感な部位であるため、施術者の経験を確認します
まとめ
人中と唇周辺の傷跡は、位置の特性上目立ちやすく難易度も高いですが、タイプに合ったレーザーと併用施術を選択すれば、古い傷跡も段階的な改善を期待できます。赤い段階であれば迅速に、白く固まったのであれば再生を刺激する方向で、盛り上がった形態であれば注射とレーザーを一緒に考慮することが重要です。古くて改善を諦めていた傷跡でも、状態に合った計画を相談で立ててみることをお勧めします。
執筆者 · イ・サンジュ代表院長 (皮膚科専門医) 延世スター皮膚科 新村本院の代表院長として、色素・傷跡分野を長年診療しており、2026年には大韓皮膚科医師会会長、延世医科大学皮膚科学教室外来教授を務めています。診療履歴はプロフィールでご確認いただけます。 · 最終検討 2026年7月23日
本記事は一般的な医学情報案内であり、人中・唇の傷跡の状態や個人の皮膚特性により、治療方法と結果には差がある場合があります。正確な診断と治療計画は、皮膚科専門医の診察を通じてご確認ください。
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