豊胸手術後、切開部位に残る跡は、多くの方が手術結果と同じくらい気にされる部分です。インプラントを挿入するために皮膚を切開する過程で、その部位が傷跡として残ることがありますが、「すでにできた跡も薄くできるだろうか」というのが、診察室で最も多く受ける質問です。結論から申し上げると、傷跡の形態と時期に合わせて治療すれば改善が期待でき、最初からしっかり管理すれば予防にも役立ちます。
切開はどこにするか、3つの選択肢
豊胸手術では、切開跡が最大限目立たないように位置を選びます。通常、脇の下、乳房の下線、乳輪の3箇所から行われます。
- 拡大手術では、脇の下や乳房の下線を切開することが多いです
- 縮小手術では、乳輪周囲の境界線に沿って切開します
- どの位置でも、切開部位は通常、一直線の赤い跡として残ります
- インプラントを挿入する位置と方法は、形成外科専門医が患者の状態に合わせて決定します
どの部位が正しくて間違っていると断定することはできません。インプラントを挿入する際に最も適切な方法を専門医が選択するからです。
傷跡はなぜできるのか、皮膚張力という鍵
傷跡ができるのは、皮膚の張力と比例関係にあります。張力が大きいほど、跡が目立ちやすいです。
脇の下は動きの多い部位なので、シワのラインに合わせて切開しても、拡大手術後に皮膚が下方に引っ張られることで跡が残る場合があります。胸も本来の肉より大きくすると皮膚が大きく引っ張られるため、跡を避けるのは難しいです。
ただし、脇の下と乳房の下線の2つの部位を比較すると、傷跡という観点では脇の下の方が発生が少ないとされています。そのため、選択できるのであれば、傷跡予防の観点からは脇の下が有利であると、整形後の傷跡のカウンセリングでご案内することがあります。もちろん個人差がある場合があります。
いつから治療を始めれば良いか
治療を開始する時期が結果に影響を与えます。抜糸後1〜2週間後から、皮膚科で傷跡レーザー治療を受けることができます。
赤みを帯びた初期の傷跡の時に開始することで、跡をより早く薄くすることができるからです。時間が経って定着した古い手術跡も治療は可能ですが、早期に対応するほど経過がスムーズであると報告されています。
古い豊胸手術の傷跡の場合、完全に消えるわけではなく、およそ50〜70%程度の改善が見られます。個人の体質や傷跡の状態によって結果は異なる場合があります。
ご不明な点は豊胸手術の傷跡治療に関するチャット相談でお問い合わせください
傷跡の形態によって異なる治療方法
同じ手術跡でも、形や大きさ、高さによってアプローチが変わります。広く開いている場合もあれば、ケロイドのように盛り上がった形を帯びることもあります。
| 傷跡形態 | 治療方向 |
|---|---|
| 赤い線状の傷跡 | 血管レーザーで赤みを治療します |
| 直線状の傷跡 | ピンホール法で点線のようにして目立たなくします |
| ケロイド、盛り上がった傷跡 | レーザーと低痛症注射を併用します |
ケロイドのように盛り上がった傷跡は、手術で除去するとかえって大きな跡を残す可能性があるため、レーザー治療でアプローチする方が良いです。ケロイドは体質と関連があり、治療が難しくなることもあります。以前は注射治療以外に適切な方法がありませんでしたが、現在はケロイド・肥厚性 傷跡治療にウルトラパルスアンコールレーザーと低痛症注射治療を併用して経過を観察します。
切開線がラインとして残っている場合は、ピンホール法を用いた傷跡治療で直線状の跡を点線のようにして目立たなく整えることができます。
自宅でできる傷跡管理法
皮膚の張力が傷跡を作る原因となるため、この張力を減らすことが予防の核心です。日常生活では、以下のような管理が役立ちます。
- 赤い初期の傷跡の時にレーザー治療を早く開始する
- 傷跡軟膏を継続的に使用する
- テープで切開部位の張力を分散させる
- 跡の部位に無理な動きや刺激を避ける
- 変化が見られない場合は、自己判断で放置せず診察を受ける
軟膏だけを使用した時の改善度は大きくないため、張力が問題となる傷跡であれば、テーピングを併用する方がより効果的な場合が多いです。傷跡の形態によって適切な方法が異なるため、自分の傷跡に合った組み合わせを見つけることが重要です。
よくある質問まとめ
手術直後から焦る必要はありませんが、赤い跡が見え始める初期に一度点検を受けておくと、その後の管理方向を決めやすくなります。傷跡は一度に消えるのではなく、複数回にわたって段階的に薄くなる過程として理解してください。
豊胸手術の傷跡が古く、諦めていたとしても、現在の状態を見て適切な方法を相談することができます。
💬 今すぐ相談するイ・サンジュ代表院長 (延世大学校医科大学・大学院医学博士、セブランス病院皮膚科専門医修了、大韓皮膚科学会会長) イ・サンジュ代表院長プロフィール 初回発行 2023-08-07 / 最終検討 2026-06-16
傷跡の経過と治療反応は人によって異なる場合がありますので、正確な診断と治療計画は医療スタッフとの相談を通じてご確認ください。
