脂肪吸引後に傷跡が残ることは、思ったよりも頻繁に起こります。より良い姿のために、コンプレックスを解消しようと一大決心して始めたことなのに、体に消えない痕跡が残ってしまえば、ストレスが大きいのは当然です。「脂肪吸引の傷跡は時間が経てば自然に薄くなりますか?」という質問を多く受けますが、適切な処置をせずに放置すると、かえって目立つように固まってしまうケースが報告されています。
脂肪吸引の傷跡、なぜできるのか
脂肪吸引は、小さな切開部位からカニューレ(管)を挿入して脂肪を除去する施術です。この過程で皮膚が回復する際に、赤い跡、色素沈着、または陥没した傷跡が残る可能性があります。特にケロイド体質の場合、切開部位が目立つ傷跡として残る傾向が報告されています。
太もも、腰、腕、脇の下など、脂肪吸引の傷跡ができる位置は人それぞれです。同じ脂肪吸引の傷跡に見えても、部位と皮膚の特性によって治療方法が異なるのはこのためです。

時間が経てば薄くなる可能性はありますが、はっきりと残ってしまった脂肪吸引の傷跡は、自然治癒だけでは限界がある場合が多いです。そのため、まず傷跡のタイプを見極め、それに合った傷跡レーザーを選択する本格的な治療が必要です。
傷跡レーザー、いつから始めれば良いか
傷が治り、かさぶたが取れた後、通常4〜6週間後から治療を開始できます。傷跡は時間が経つにつれて固まる性質があるため、早期に開始するほど改善の幅が大きく、満足度も高い傾向が報告されています。

診察室では、同じ時期に手術を受けた方でも、治療開始時期によって経過が異なる方が多くいらっしゃいます。「もう少し跡が薄くなったら受けに来よう」と先延ばしにして、傷跡が硬くなってから来院されるケースも少なくありません。
傷跡のタイプ別に異なるレーザー選択
脂肪吸引の傷跡は、色と形によってアプローチが異なります。どのような傷跡かによって機器の選択が変わるため、タイプを区別することが第一歩です。
| 傷跡タイプ | 主な様相 | 治療方針 |
|---|---|---|
| 赤い傷跡 | 血管性の赤み、初期の傷跡 | 血管レーザーで赤みを緩和 |
| 白い傷跡 | 陥没、古く固まった傷跡 | 再生レーザーで肌のキメを改善 |
| ケロイド | 盛り上がった硬い傷跡 | 注射治療の併用を検討 |
赤い傷跡
赤い跡が見られる場合、まだ初期状態である可能性が高いです。血管に作用するレーザーで赤みを減らし、肌のトーンを均一に整える方向です。この時期に迅速に初期治療が行われるほど、経過が良い傾向が報告されています。顔以外の部位でも赤い跡と血管性傷跡の管理の原理は同様に適用されます。
白い傷跡
陥没した形や古い脂肪吸引の傷跡には、皮膚の真皮層の再生を促進するレーザーを活用します。深部にエネルギーを伝達し、陥没したりでこぼこになった肌のキメを滑らかに補うのに役立ちます。固まってしまった手術後に残った傷跡のキメも同様の原理でアプローチします。
ケロイド傷跡
体質的にケロイドができやすい方は、脂肪吸引手術後に傷跡が徐々に大きくなる可能性があります。脇の下の後ろ、肘のように動きの多い部位でも発生する確率が高いです。この場合は、レーザー単独よりも傷跡注射治療を併用する方がより効果的であると報告されています。
ケロイドは、過剰な線維芽細胞の増殖によって盛り上がった部位を注射で沈静化させ、赤みと厚くなった傷跡のキメはレーザーで整えるといった併用アプローチが推奨されます。両方の治療を同時に行うことで、再発リスクを減らすのに役立つと報告されています。

色素沈着が同時に見られる場合
脂肪吸引の傷跡の周囲に色素沈着が同時に現れる場合もあります。この場合は、トーニングのような表皮色素除去 (シミ・そばかす)を併用し、くすんで残った痕跡を減らすのに役立ちます。上記で説明した特徴が複合的に混ざり合って現れる傷跡は、治療時間と難易度が上がります。自然に消えにくい分、時間がかかっても継続的な治療で段階的な改善を目指します。
ご不明な点は私の傷跡タイプに合った治療が知りたい場合はチャット相談でお問い合わせください

よくある質問
脂肪吸引の傷跡治療を控えている患者様から最も多く寄せられる質問をまとめました。
- 完全に消せますか? 完全に消すことは難しいです。ただし、レーザー治療によって目立ちにくく、滑らかな肌に改善できると報告されています。
- 何回くらい受ける必要がありますか? 傷跡の深さや色によって異なりますが、通常は複数回の治療が必要です。個人差がある場合があります。
- 傷跡軟膏だけでも良くなりますか? 初期の赤い傷跡には役立ちますが、単独でのケアは補助的な役割が大きいです。
- 固まった傷跡はどうすればいいですか? 軟膏だけでは限界があるため、レーザー治療との併用を推奨します。

同じ手術でも傷跡は人それぞれです
同じ脂肪吸引手術を受けたとしても、位置、肌質、皮膚の特性によって傷跡の形や状態は異なります。一般的に多く行われる脂肪吸引方法は、管を挿入して繰り返し動かすことで皮膚に刺激を与える構造であるため、それだけ傷跡が深く濃く残る可能性があります。

満足のいく傷跡治療のためのチェックリスト
ご自身に合った治療計画を立てる際に確認すると良い項目です。
- 傷跡のタイプ(赤い傷跡、白い傷跡、ケロイド)をまず区別したか
- 部位と皮膚の特性に合った機器を選択したか
- 治療回数と間隔について十分に相談したか
- 色素沈着や美容整形手術の傷跡など複合的な様相があるか確認したか
- 早期に開始するほど経過が有利であることを考慮したか
傷跡は、ご自身に合った機器の選択から始まり、治療の回数と間隔、方法を共に計画することが優先です。今回説明した内容が、脂肪吸引の傷跡を安全に扱う方向性を定める一助となることを願っています。
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イ・サンジュ代表院長(延世大学校医科大学・大学院医学博士、セブランス病院皮膚科専門医修了、大韓皮膚科学会会長) イ・サンジュ代表院長プロフィール 初回発行 2025-09-16 / 最終検討 2026-06-16
本内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、治療結果には個人差がある場合があります。正確な診断と治療計画は医療スタッフとの相談を通じて決定してください。
