
最近、タトゥーを入れると血液がんの一種であるリンパ腫にかかるリスクが高まるという記事が報道され、タトゥーを入れている方々から多くの関心が寄せられています。
スウェーデンのルンド大学研究チームが20歳から60歳までの約1万2千人を対象に、関連性を調査した研究がその背景にあります。本日は、タトゥーとリンパ腫がどのような関係で語られているのか、皮膚にどのような影響を与える可能性があるのかについて見ていきましょう。
リンパ系とリンパ腫という言葉
リンパ系は、様々なウイルスやバクテリアなどの侵入を防ぐ免疫器官であり、リンパ節とも呼ばれます。
ここで主要な役割を果たすのが、白血球の一種であるリンパ球です。このリンパ球が悪性に変化して発生するのがリンパ腫であり、血液がんの一種に分類されます。

インクが異物と認識されるとき
タトゥーインクが外部から注入されると、私たちの体はそれを細菌やバクテリアのような異物と認識します。これにより免疫システムが活性化されます。
これらのインクのほとんどは、リンパを介して移動するか、蓄積されます。
タトゥーとリンパ腫が一緒に語られる理由はここにあります。最近の研究では、タトゥーを入れた場合、リンパ腫の発生率がより高く現れると報告されています。

タトゥーの大きさは大きな変数ではありませんでした
2024年の研究結果によると、タトゥーの大きさとリンパ腫にかかる確率は大きな関連性がないことが示されました。
以前は、タトゥーのサイズが大きいほど発症リスクに影響を与えるだろうと予想されていました。しかし、表面にどれだけ広く入れたかに関わらず、タトゥーが体内で炎症を引き起こし、それが最終的にリンパ腫につながったと推測されています。
つまり、範囲が広いからといって発生率が高まるのではなく、タトゥーを入れるか入れないかの方が大きく作用するという話です。

研究結果をどう読み解くべきか
もちろん、タトゥーを入れたからといって、すべての人がリンパ腫にかかるわけではありません。
ただし、この研究で強調されたのは、タトゥーに使用されるインクの化学成分です。これらとがんとの関連性についても考慮することをお勧めします。
自分だけの個性を表現するためにタトゥーを入れることはできますが、入れる前にもう一度慎重に考える方が良いでしょう。


皮膚に残るその他の影響
タトゥーはリンパ腫の話以外にも、皮膚に様々な影響を与える可能性があります。
| 項目 | 皮膚に現れる可能性のある影響 |
|---|---|
| アレルギー | 色素に対するアレルギー反応が起こる可能性があります |
| 感染 | 二次的な細菌感染のリスクが増加します |
| 傷跡 | 皮膚に傷をつけるため、傷跡につながることが多いです |
| 肌のキメ | 大きく入れた場合、周囲の肌のキメと異なって感じられることがあります |
傷跡のケアについては、ピンホール法 火傷・手術傷跡に別途まとめてあります。


消すことは常に簡単ではありません
一度タトゥーを入れると、元に戻すのは難しいです。タトゥーが跡形もなく完全に消えるとは断言できません。
- きれいに消える方も多くいらっしゃいます
- そうでない場合もあります
そのため、除去を考えている場合は、まず状態を確認することをお勧めします。施術方法は、Rゼロ ピコプレフラクションタトゥー除去とNd:YAGタトゥー除去でご覧いただけます。

入れる前にもう一度
タトゥーを入れると皮膚に傷がつき、それが傷跡につながることが多いです。大きく入れた方は、よく見ると周囲の肌のキメと少し違うと感じることがあります。
可能であれば、タトゥーを入れる前にリスクについてもう一度考慮することをお勧めします。すでに入れたタトゥーでお悩みでしたら、タトゥー除去診療案内をご覧いただくか、チャットで相談を残すで気軽にお問い合わせください。

作成・医学監修 イ・サンジュ代表院長 (皮膚科専門医) 延世大学校医科大学卒業 · 現 延世医科大学皮膚科学教室 外来教授 国立警察病院皮膚科科長歴任 · 著書 ニキビバイブル、メディカルスキンケア 医療陣紹介を見る
初回発行 2024-07-09 · 最終検討 2026-07-29
本記事は一般的な医学情報であり、個人の診断と治療に代わるものではありません。結果と回復経過には個人差がある場合があります。
