豊胸手術の結果には満足しているものの、切開部位に残った跡がずっと気になるという話をよく聞きます。
脇の下、胸の下線、乳輪のように目立ちにくい場所を選んで切開しても、赤い線や目立つ跡が残るケースは少なくありません。
原因を切開そのものだけに見ると、管理の方向性がずれてしまいます。

傷跡を作るのはメスの跡ではなく引っ張る力です
インプラントが入ると、その部位は元よりも重さと体積が大きくなります。周囲の皮膚は、その分だけ常に引っ張られた状態になります。
皮膚には治ろうとする性質がありますが、この張力が繰り返し作用すると、どんなに精巧に縫合しても切開線が開いたり、傷跡が厚くなったりする可能性があります。
動きの多い部位ほど張力が大きくかかります。胸部に傷跡が比較的残りやすいのはこのためです。
つまり、傷跡の管理は跡を消す問題というよりも、張力が作り出した結果を元に戻す問題に近いと言えます。

赤みが残っている時が適期です
最も多く受ける質問は、いつからレーザーを始められるかということです。
手術直後は体が回復する時間が必要であり、傷が治っていない状態では始めるのが難しいです。一般的に抜糸後1~2週間後からアプローチすることになります。
この時、傷跡はまだ赤みを帯びています。これは組織が活発に再編されている途中であることを意味し、この段階が介入するのに最も有利な時期です。
| 時期 | 傷跡の状態 | アプローチ |
|---|---|---|
| 手術直後 | 傷が治癒中 | 施術不可、回復優先 |
| 抜糸後1~2週間 | 赤み、組織再編中 | 開始に有利な時期 |
| 数ヶ月以降 | 厚くなったり、白く硬化 | 回数と期間がより必要 |

時期を逃すと何が変わるのか
傷跡が完全に定着した後に始めると、同じ結果を得るのにより多くの回数とより長い期間がかかります。
赤い段階では色と厚さを一緒に扱うことができますが、白く硬化した後には組織自体を再編する必要があるため、アプローチが難しくなります。
早く始めるのが有利な理由は、傷跡が硬化する前に方向性を定められるからです。

ただし、人それぞれ異なります
回復速度も、傷跡が盛り上がる様子も個人差が大きいです。同じ手術を同じ時期に受けても、片方は薄く治り、もう片方は厚く残ることがあります。
体質的にケロイド傾向がある場合は、アプローチ自体が変わってきます。
そのため、開始時期はカレンダーで決めるよりも傷跡の状態を直接確認した後に決めるのが原則です。

まとめ
豊胸手術の傷跡は、切開線の問題というよりも、インプラントが作り出す張力の結果に近いと言えます。赤みが残っている初期にアプローチすれば、厚くなったり硬化したりする前に方向性を定められ、時期を逃すと、同じ結果を得るまでにより時間がかかります。
ただし、回復の様子や傷跡の傾向には個人差が大きいため、ご自身の傷跡がどの段階にあるのか、開始時期については診察で確認し、チャットで相談するをご利用ください。
この文章はイ・サンジュ代表院長(皮膚科専門医)が監修しました。延世スター皮膚科 新村本院を率い、2026年には大韓皮膚科医師会会長を務めます。 初回発行 2026-08-14 · 最終監修 2026年8月16日
本文は一般的な医学情報であり、状態や施術反応には個人差がある場合があります。治療の有無と方法は診察を通じて決定してください。
