患者様が鏡の前で最も長く見つめる部位は、ニキビが通り過ぎた跡です。「すでに陥没しているのに、レーザーで再び埋められるのだろうか」という疑問が最初に浮かぶことでしょう。陥没したニキビ跡は、一つの機器だけで解決することは難しく、レーザーと施術を併用する複合治療でアプローチしてこそ、回復が期待できます。
10代と20代は肌が最も良い時期ですが、同時にニキビという最大の敵と向き合う時期でもあります。炎症が通り過ぎた跡に細菌と組織損傷が残り、傷跡が定着しますが、その形と深さは様々であるため、単一治療では限界が明らかです。
ニキビ跡はなぜ思ったより深いのか
ニキビ跡を作る炎症は、一般的に表皮で起こると考えられがちです。しかし実際には真皮の深い部分で発生し、繰り返し起こるため、かなり広い範囲の組織破壊を引き起こします。そのため、見た目よりも深く広範囲である点が陥没したニキビ跡の最大の特徴です。
このような特性のため、治療は難しい傾向があります。深さと形に応じて強力なレーザーと施術的療法を併用し、損傷した細胞を刺激し、陥没した傷跡を埋めて正常に近い肌の状態に回復させることが治療の核となります。
陥没した傷跡、形から区別します
ニキビ跡は形によって大きく3つに分けられます。同じ傷跡に見えても境界と深さが異なるため、治療前にどのタイプか把握することが先決です。
| タイプ | 英語 | 特徴 |
|---|---|---|
| アイスピック型 | Icepick | 狭く深く陥没した傷跡 |
| ローリング型 | Rolling | 境界が不明瞭な傷跡 |
| ボックスカー型 | Boxcar | 境界が明確な傷跡 |
診察室で見ると、一人の顔にもこれら3つのタイプが混在している場合がほとんどです。そのため、個人の肌の状態と再生力まで考慮して治療の組み合わせを決定します。
レーザーだけでは不十分な理由
フラクセルは毛穴とニキビ跡レーザーとしてよく知られた機器です。ただし、レーザーが真皮の深い層まで到達できない場合があり、深く陥没した傷跡には効果がわずかに感じられることがあります。
そのため、小さく浅い傷跡はフラクセルのようなレーザーで対処し、深く陥没した傷跡には再生効果の高い高出力レーザーを使用します。これに、真皮の中に絡まっている線維組織を切断し、傷跡の根本原因を解消するサブシジョンのような施術的治療を併用することが望ましいです。
傷跡の深さと形が様々であるため、レーザーと施術を併用する複合治療が満足のいく結果につながると報告されています。
リジュランやジュベルックのような再生促進施術を加えれば、肌の再生を一層引き上げることができます。新村 延世スター皮膚科は、この組み合わせをニキビ跡トリプルリペアとしてまとめ、レーザーと施術的療法、そしてリジュランまたはジュベルックを併用して行います。
ご自身の傷跡にどのような組み合わせが合うか気になる点は、ニキビ跡治療チャット相談でお問い合わせくださいを通じて気軽にご確認いただけます。
ニキビ跡トリプルリペアはどのように行われるのか
傷跡の深さや程度によって異なりますが、通常2ヶ月間隔で3〜5回程度の治療を行います。深い傷跡も比較的短い期間で変化が期待できる点が特徴です。
もう一つの利点は、回復の負担が大きくない点です。治療の翌日から洗顔やシャワー、軽い化粧程度の日常生活が可能です。ただし、以下のような反応が現れることがありますので、事前に知っておくと良いでしょう。
- 2週間程度、レーザーによるかさぶたや赤みが現れることがあります
- 施術による内出血、腫れ、赤ら顔を伴うことがあります
- 効果が強いため、痛みに敏感な方は不快感を感じることがあります
- 痛みが心配な場合は麻酔クリームを塗布してから治療を行います
- 回復の様子には個人差がある場合があります
赤みが伴う場合
陥没した傷跡に紅斑などの赤い症状が同時にある場合は、血管レーザーであるVビームプリマで、でこぼこした跡を一緒に治療することができます。陥没した部分と赤い部分を分けてアプローチすることで、より整った結果が期待できます。
結果を左右するもの
ニキビ跡トリプルリペアは、レーザーと施術の組み合わせも重要ですが、何よりも傷跡を扱ってきた皮膚科専門医の経験とノウハウが結果に大きな影響を与える可能性があります。そのため、どのような機器を使うかと同じくらい、誰がどのような順序で設計するかが重要です。
すでに他の場所でニキビ跡治療を受けたが満足できなかったという方は、傷跡のタイプを再診断することから始めることをお勧めします。詳しい相談が必要な場合は、ニキビ跡トリプルリペア相談お問い合わせへお繋ぎします。
イ・サンジュ代表院長(延世大学校医科大学・大学院医学博士、セブランス病院皮膚科専門医修了、大韓皮膚科学会会長) イ・サンジュ代表院長プロフィール 初回発行 2023-12-28 / 最終検討 2026-06-16
同じ傷跡でも深さやタイプは人それぞれ異なり、結果に差が生じる可能性があります。正確な診断と治療方針は、医療陣との対面相談を通じて決定することをお勧めします。
