レーザーによるタトゥー除去を控えて、最もよく聞かれる心配事は痛みです。診察室でタトゥー除去の相談をしていると、施術自体よりも痛みの程度を先に尋ねる方が多くいらっしゃいます。痛みは人によって感じ方が異なり、麻酔なしでも耐えられる方もいれば、タトゥーを入れる時よりも痛いとおっしゃる方もいます。そこで、レーザーによるタトゥー除去がなぜ痛いのか、そして痛みを軽減するためには何を準備すべきかをまとめてみます。
レーザーによるタトゥー除去はどのような原理で作用するのか
レーザーによるタトゥー除去は、色素を細かく砕き、体が自ら排出するのを助ける方法です。タトゥー部位にレーザーを照射すると色素が細かく分解され、私たちの体の掃除役を担うマクロファージがその粒子を食べて処理します。この過程で色素粒子が破裂し、周囲を少し引き裂くような感覚が生じることがあり、レーザーの熱が皮膚表面を通過する際に痛みに関与することもあります。
施術後のヒリヒリ感は炎症反応によるものです
レーザー後、その部位がヒリヒリして赤くなるのは、微細な傷による炎症反応です。レーザーは皮膚の内側に非常に小さな傷をつけるため、その傷による炎症反応で痛みが生じたり、発疹が出たりすることがあります。この炎症を早く鎮めることが、痛み管理の核心です。
痛みを軽減する麻酔方法は多様です
タトゥー除去には、状況に応じて様々な麻酔方法を適用します。最も一般的な方法は皮膚表面に部分麻酔クリームを塗ることですが、クリームは皮膚の表面だけを麻酔し、深いところまでは浸透しないため、痛みを感じることがあります。
- 部分麻酔クリーム: 最も基本的な方法で、皮膚表面の痛みを軽減します
- エアー冷却: 冷たい空気を当てて、痛みと腫れを同時に軽減します
- 振動麻酔: 振動で痛みの信号を分散させます
- 非睡眠低疼痛亜酸化窒素麻酔: 酸素と亜酸化窒素を呼吸で供給し、意識が覚醒した状態で痛みと不安感を軽減します
非睡眠麻酔は、医療スタッフとコミュニケーションを取りながら施術を受けられる点が長所です。亜酸化窒素麻酔は意識がある状態で進行するため、施術中に医療スタッフと会話が可能であり、その分、より精密に施術を調整することができます。施術前の絶食や別途の回復時間も必要ありません。一方、プロポフォールを使用する睡眠麻酔は、大きな手術には必要ですが、小さなレーザー施術では医療スタッフとのコミュニケーションが難しく、かえって負担になることがあります。
痛みは部位によって大きく異なります
タトゥー除去の痛みは、部位によって大きく異なります。皮膚の厚さ、神経分布、脂肪と筋肉の有無、骨との距離が痛みを左右します。神経が多い部位や骨に近い部位はより痛みを感じやすく、脂肪と筋肉が多い部位は痛みが少ないです。
- 指や足の指のように神経が発達した部位が最も敏感です
- 首や肋骨、手の甲は皮膚が薄く神経が多いため、痛みが強い傾向があります
- 手首や足首は骨に近いため、多少痛みがあります
- 肩やふくらはぎは、下の筋肉のおかげで耐えられる程度のチクチク感です
- 腕や太ももは皮膚が厚く、脂肪と筋肉が多いため、比較的痛みが少ないです
腕のように一般的にタトゥーを多く入れる部位は、面積が広くても比較的痛みが少ない方ですので、ためらわずに診察後に計画を立ててみることをお勧めします。
痛みを決定する要素と準備
同じ施術でも、痛みを決定する要素は複数あります。患者の痛みの感受性、タトゥー粒子の量、タトゥーの色、施術速度、タトゥーの位置がすべて影響します。黒や青のタトゥーは赤よりも痛みを誘発する傾向があり、レーザーをゆっくり照射すると痛みが軽減されます。
施術前後のホームケアも重要です。前日に過度な飲酒を避け、十分に水分を補給して肌のコンディションを良くすると痛みが軽減されます。施術後は約24時間冷湿布で炎症を鎮め、当日のサウナや運動など体温を上げる活動は避けるのが良いでしょう。レーザー後は再生軟膏で肌をしっとりと保ってください。
結果には個人差がある場合があり、正確な診断・治療は診察後に決定されます。
文. イ・サンジュ代表院長 (延世スター皮膚科) · 医療スタッフ紹介 · 最終検討 2026-06-03
