化粧でも隠せない深いニキビ跡を見るたびに、お辛かったことでしょう。傷跡軟膏を塗ったり、レーザー治療を受けたりしても改善が見られない場合、問題は皮膚表面ではなく皮膚の内部にある可能性があります。ニキビ跡治療の終着点とも呼ばれるサブシジョンと非縫合パンチ術についてまとめました。
表面を削る治療が効かない理由
陥没した傷跡は、その部分の皮膚が薄くなっただけではありません。皮膚の下側で瘢痕組織がしっかりと引っ張っており、表面が引きずり下ろされた状態である場合が多いです。
このとき、表面をいくら整えても、引っ張る力はそのまま残ります。レーザーで表面を再生させても、下から再び引き下ろされるため、治療を繰り返しても元に戻ったように感じられます。
原因が下にあるのであれば、解決策も下を扱う必要があります。
サブシジョンは何を切る施術なのか
サブ(sub-)は皮膚の下を、シジョン(incision)は切るという意味です。つまり、皮膚の下側を切開するという意味です。
サブシジョンは、特殊な針を皮膚の下に入れ、傷跡を下へ引っ張っている硬い線維性瘢痕組織を切断する施術です。
表面を削るのではなく、引っ張っていた力を解放する方式なので、押し下げられていた皮膚が上へ盛り上がってきます。ゴムひもを離したときに跳ね上がるのと似た原理で理解できます。
切断された組織の間にできた空間は、その後の再生過程を経て満たされます。組織を切断することと、皮膚を再び盛り上がらせることを一度に狙うわけです。
サブシジョンが適している傷跡
すべてのニキビ跡に同じ効果を期待することは難しいです。以下の2つの形態で特に活用されます。
- ローリング型傷跡 — 縁がなだらかで広くデコボコとへこんだ形態
- ボックスカー型傷跡 — 境界がはっきりしており、四角くへこんだ形態
どちらのタイプも下から引っ張る組織が原因である場合が多く、その力を断ち切るアプローチが適しています。
非縫合パンチ術はどのような場合に使うのか
パンチという器具で傷跡の大きさに合わせて皮膚を切り取り、上へ引き上げた後、縫合せずに特殊な薬剤で高さを合わせる方式です。
レーザー治療が皮膚を刺激して徐々に盛り上がるのを待つ方だとすれば、非縫合パンチ術は一度の施術で十分な変化を期待する方に近いです。
ただし、この方法もすべての傷跡に合うわけではありません。
- アイスピック型(毛穴性)傷跡 — 入り口が狭く深くへこんだ形態
- 円筒状にへこんだボックスカー型傷跡
上記のように境界が明確で狭い傷跡に主に使用します。
一つの方法で終わらない理由
ニキビ跡は、一人の顔の中でも形や深さが様々です。ローリング型とアイスピック型が混在しているケースがよくあります。
そのため、傷跡のタイプに応じてサブシジョンと非縫合パンチ術、レーザーを使い分ける複合的なアプローチが必要な場合が多いです。一度にすべてを取り除こうとするよりも、少しずつ繰り返してアプローチする方が安全で、結果も安定的です。
施術後のケアで分かれること
施術部位は二次的な細菌感染を防ぐために十分なケアが必要です。
- 病院で特殊な薬剤を塗布した場合は約1週間程度の注意が必要です
- サブシジョンは1日から2日程度シャワーを避ける方が良いです
- 十分な保湿と紫外線遮断は基本であり、回復期間中ずっと続ける必要があります
- 赤みが残る場合は、その部分も一緒にケアする方が良いです
ケアが不十分だと回復が遅れ、色素が残る可能性があるため、施術と同様にその後の数日間が重要です。
まとめ
ニキビ跡は時間が経っても自然に良くなることはありません。
ただし、傷跡の原因が表面にあるのか、下から引っ張る組織にあるのかを区別し、タイプに合った方法を選んで根気強くアプローチすれば、十分に滑らかな肌を期待することができます。
ご自身の傷跡がどのタイプに近いかは、見た目だけで判断するのは難しいため、診察を通じて確認する方が正確です。
