こんにちは。皮膚科専門医のイ・サンです。甲状腺は新陳代謝の調節と成長に関与する重要な内分泌器官です。甲状腺に異常が生じると、甲状腺がんのような腫瘍が発生する可能性があり、この場合、ほとんどが手術によってがんを除去します。甲状腺がんの手術は首の前を切開する方式で行われるため、手術後に首の下に傷跡が残る可能性が非常に高いです。最近では、傷跡を最小限に抑えるための様々な手術手技が導入されていますが、個人の状態や体質によっては傷跡がひどく残るケースも少なくありません。本日は、甲状腺手術後に残る傷跡について詳しく見ていきましょう。
甲状腺がん手術後の傷跡、なぜできるのでしょうか?
甲状腺がんは一般的に手術によって治療されます。がんを直接的に除去するために首の前を切開する過程で、必然的に傷跡が残ります。いくら熟練した医療陣の手術であっても、皮膚切開は傷跡発生の原因となり、特に首の部位は動きが多く、皮膚の張力が作用するため、傷跡がより目立つことがあります。
傷跡を最小限に抑えるための2つの主要な方法
甲状腺がん手術後の傷跡を最小限に抑えるための方法は、大きく2つに分けられます。この2つを併用することで、より大きな効果が期待できます。
- 1つ目、傷跡緩和パッチや軟膏の使用: 傷跡パッチや軟膏は、傷跡予防に役立つとされています。しかし、思ったよりも効果が少ないと感じる方が多いです。一般的に、傷跡改善効果は約10%前後とされています。
- 2つ目、レーザー治療の開始: 傷跡部位が治癒した後、できるだけ早くレーザー治療を開始することが、傷跡を少なく残すのに効果的です。
傷跡治療、いつ始めるのが良いでしょうか?
傷跡治療は時期を逃さないことが重要です。傷跡緩和パッチや軟膏は、傷が治癒した後すぐに使用するのが良いでしょう。レーザー治療も、できるだけ早く開始することが全体的な経過に良い影響を与えます。
一般的に、施術部位の抜糸後すぐにレーザー治療を開始するケースが多く、遅くとも1~2週間以内には開始することが傷跡改善に大いに役立ちます。
甲状腺手術の傷跡、どのような種類がありますか?
甲状腺がん手術後の傷跡は、様々な形で現れることがあります。単に皮膚が陥没するケースもありますが、むしろ盛り上がるケースの方が多いです。
- 赤く盛り上がった傷跡: 該当部位だけが赤く盛り上がっている場合、肥厚性瘢痕である可能性が高いです。
- 境界を越えた傷跡: 傷跡の程度がひどい場合や、元の傷跡の境界部を越えて周囲の皮膚まで侵食している場合、ケロイド傷跡である可能性があります。
- 茶色の色素沈着: 手術部位に茶色の色素沈着が残るケースもよくあります。
これらのすべてのタイプの傷跡は、レーザー治療によって改善が期待できます。
レーザー治療で傷跡改善が可能です
首の部位の傷跡は個人差が大きいですが、レーザー治療によって良い結果を得ることができます。一般的に、レーザー施術時に傷跡が50%以上改善されるとされています。体質が良い方はほとんど目立たない程度に改善されることもあり、一部のケースでは施術後も傷跡が完全に消えずに見えることもあります。
多様なレーザー活用
- 茶色の色素沈着には美白レーザーを主に使用します。
- 最近では、傷跡治療と美白効果を同時に得られるレーザーも開発されており、このような機器を活用することもできます。
- 傷跡発生を予防するレーザー治療によって傷跡を最小限に抑えることができ、すでにできた傷跡を修復するレーザーも存在します。
最適な結果のための複合的なアプローチ
手術時に首のしわの部位に合わせて傷跡を最小限に抑える努力がなされますが、体質的に傷跡が多く残る場合や、傷跡改善を強く希望する場合には、レーザー治療が効果的な代替手段となります。傷跡を予防する治療と、すでにできた傷跡を修復する治療を併用することで、傷跡がほとんど目立たない程度に改善される可能性が高いです。
