こんにちは、皮膚科専門医のイ・サンジュ院長です。目の周りやおでこなどに、ブツブツとした粟粒のようなものができて悩んでいる方が多いのではないでしょうか。このような症状は、汗が排出される通路である汗管が成長することで生じる良性腫瘍の一種である汗管腫が疑われます。汗管腫は主に女性に多く見られ、思ったよりも一般的で再発も多い疾患です。本日は、汗管腫に関する様々な疑問について詳しくお伝えします。
目の周りにブツブツとした粟粒?もしかして汗管腫でしょうか?
汗管腫は、文字通り汗管(汗腺)が成長してできる、皮膚に盛り上がった粟粒大の良性腫瘍です。外見上は粟粒大で、皮膚の色とほぼ同じように見えます。汗管腫は、絞っても何も出てこないのが特徴です。
汗管腫と稗粒腫、混同しないでください!
見た目は似ていますが、汗管腫と稗粒腫は発生原因と特徴が異なります。両疾患の違いは以下の通りです。
- 汗管腫: 汗腺(汗管)が成長してできる良性腫瘍。皮膚の色と類似しており、絞っても内容物が出てきません。
- 稗粒腫: 皮膚の中に皮脂が固まっているもの。皮膚の色より少し白く埋まっているような形で、絞ると皮脂が出てきます。
アグネス治療、汗管腫に効果的でしょうか?
アグネスは、絶縁針を利用して汗管腫を破壊する治療法です。この治療法は、日常生活への支障が少ないという利点があります。しかし、従来のレーザー治療法であるピオルやドリリングに比べると、治療効果がやや劣る可能性があります。
アグネス治療は、汗管腫の深さを正確に把握することが難しいため、目測で治療を行う場合が多いです。これにより、正確なターゲティングが難しく、レーザーに比べて皮膚に伝達されるエネルギーが少ないため、一度の治療で大きな効果を得ることは難しい場合があります。
汗管腫、治療後も再発する可能性がありますか?
ピオル法で汗管腫のある部位を完全に除去すれば、その部位の再発は少ない方です。しかし、汗管腫は周囲に汗腺が散らばっているため、他の部位にも十分に発生する可能性があります。また、汗管腫は良性腫瘍ですが、根がある場合があり、治療した部位から再発するケースも稀に報告されています。
汗管腫のレーザー治療、傷跡なしで可能でしょうか?
汗管腫をレーザーで治療する場合、傷跡が残る可能性があります。特に従来の一般的な炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)を使用すると、周囲の正常な部位の組織損傷がひどく、傷跡ができやすいことがあります。しかし、最近ではウルトラパルスアンコールレーザーのように周囲の損傷を最小限に抑える高出力レーザーを使用すれば、傷跡ができる頻度を大幅に減らし、安全に治療が可能です。
これまで汗管腫について多くの方が疑問に思っていた部分をすっきりと解決しました。さらに疑問な点があれば、専門医と相談し、正確な診断と適切な治療法を見つけることが重要です。
