こんにちは、皮膚科専門医のイ・サンジュ院長です。
以前は、胃がんや大腸がんなどの疾患で手術を行う際、長い線状の傷跡を残す開腹手術が一般的でした。しかし、最近では切開部位を1~2cmに最小限に抑える腹腔鏡手術が登場し、手術後の傷跡に対する患者様の負担が大幅に軽減されました。とはいえ、腹腔鏡手術が全く傷跡を残さないわけではありません。手術部位が赤く盛り上がったり、陥没した傷跡、または短い線状の傷跡などが依然として残る可能性があり、手術傷跡の予防管理は非常に重要です。
腹腔鏡手術、傷跡の心配がない手術でしょうか?
腹腔鏡手術は最小限の切開で行われますが、傷跡が全くできないわけではありません。手術部位には以下のような形の傷跡が現れることがあります。
- 赤く盛り上がった傷跡: 過度な線維組織の増殖により、皮膚表面より盛り上がる形です。
- 陥没した傷跡: 手術部位の組織損失により、皮膚がくぼむ形です。
- 短い線状の傷跡: 切開部位によって残る線状の傷跡です。
これらの傷跡は美容的な問題を引き起こす可能性があるため、手術後早期から積極的な管理が必要です。
腹腔鏡手術後の傷跡予防、このように始めてください
手術後に傷跡が最小限に抑えられるよう助ける初期管理法は以下の通りです。
- 抜糸後、抗生軟膏の塗布: 抜糸後には、感染予防と傷の回復のために抗生軟膏を継続的に塗布することをお勧めします。
- 湿潤ドレッシングの活用: デュオダームのような湿潤ドレッシングを3日から1週間程度貼り、傷部位がしっとり保たれるようにすると、傷がより良く治癒する可能性があります。
- シャワー時の注意: 手術直後に傷部位に水が触れると悪化する可能性があります。抜糸後2~3日程度経った時点から防水バンドを貼った状態でシャワーを浴びることが望ましいです。
傷跡予防のための専門的なアプローチ
より確実に腹腔鏡手術の傷跡を予防したい場合は、抜糸後から専門的な治療を併用することを検討できます。血管レーザーであるVビームプリマ治療と傷跡注射治療を適切に併用すると、傷跡を最小限に抑えるのに役立つ可能性があります。
特にご自身が傷跡ができやすい体質である場合や、ケロイド体質である場合は、手術後必ず早期に皮膚科専門医の診察と治療を受けてみることをお勧めします。早期治療は傷跡の大きさや形を改善するのに肯定的な影響を与える可能性があります。
すでにできた腹腔鏡手術の傷跡、治療は可能でしょうか?
もし腹腔鏡手術後にすでに傷跡ができてしまったとしても、あまり心配する必要はありません。腹腔鏡手術の傷跡は比較的小さな傷跡であることが多く、治療を通じて十分に改善が期待できます。様々な傷跡治療法が存在し、患者様一人ひとりの傷跡の特性に合わせてオーダーメイドの治療計画を立てることができます。
傷跡治療、皮膚科専門医にご相談ください
腹腔鏡手術の傷跡は、個人の肌タイプと傷跡の深さ、形によって治療方法が異なる場合があります。したがって、傷跡治療経験が豊富な皮膚科専門医がいる病院に来院し、直接相談を受けてみることが重要です。
傷跡は早期に管理し治療するほど、より良い結果が得られる可能性があります。現在の状態に対する正確な診断とともに、ご自身に最も適した治療計画を立てることが重要です。
