帝王切開の傷跡は、初期に積極的にアプローチするほど結果が変わる領域です。出産という大きな過程を経て大切な子供を授かった喜びの裏には、お腹に残った手術跡が心の片隅で不快感を与えることが少なくありません。特に傷跡が赤く膨らんだり、ケロイドの様相で進行すると、その負担はさらに大きくなります。診察室で出会う多くの産婦さんが、この最後の課題をどのように解決すべきか悩んで来院されます。
妊娠中や授乳中でも治療できるか
原則として、妊娠中や授乳中には不必要な医療行為を行わないのが正しいです。ただし、すべての状況に同じように適用される規則ではありません。核心は、治療をしないことで生じる可能性のあるリスクと、治療による負担のうち、どちらが大きいかを検討することです。
症状が軽い傷跡であれば、急ぐ必要はありませんが、重度のケロイドのように急速に進行する形態であれば、授乳中でも積極的な治療を検討することになります。次のような兆候が見られる場合は、時期を遅らせない方が良いでしょう。
- 数日で大きくなったと感じるほど進行速度が速い場合
- かゆみや痛みなどの症状が一緒に現れる場合
- 色が徐々に濃くなり、硬くなる場合
第二子の計画がある場合、順序をどうするか
第二子やその後の子供の計画がある方は、今治療するのが正しいのか、それとも出産を終えてからの方が良いのか、よく質問されます。傷跡が比較的軽い形態であれば、どうせ次の分娩で再び帝王切開をする可能性が高いので、その時に手術と一緒に既存の傷跡を整理する方法もあります。このような場合は、少し待ってみる選択が合理的です。
逆に重度のケロイドは、1年から2年の間にも大きく進行する可能性があります。そのため、今後出産計画が残っていても、進行を止めるための治療を先に始める方が良いと考えます。
ケロイドと肥厚性瘢痕、何が違うのか
ケロイドに似た傷跡に肥厚性瘢痕があります。初期には両者が似て見えることがあり、混同しやすいです。最も大きな違いは進行様相にあります。
ケロイドは進行し続け、ますます大きくなる傾向があり、肥厚性瘢痕はある程度の時間が経つとそれ以上大きくならない点が決定的な区別点です。
ケロイドは成長し続けるため、傷跡軟膏だけでは力不足な場合が多いです。注射を打つと一時的に落ち着いて見えますが、1〜2ヶ月後に再び元の状態に戻り、さらに大きくなることもあります。
作られるのを防ぎ、作られたものを分解する双方向アプローチ
一つの方法だけに依存するよりも、二方向から同時にアプローチする方が成功率を高めます。すでに作られたコラーゲンを分解する役割はステロイド系傷跡注射が担い、新しく作られる過程を妨害する役割は血管レーザーが担います。
ケロイドは主に血管が拡張し、伸びているため、血管を標的とするレーザーを使用します。血管レーザーは、コラーゲンを作る部位に入る血管を遮断し、原材料の供給を減らす方法で作用します。そのため、ケロイド治療で最も基本的でありながら重要なレーザーとして血管レーザーが挙げられます。
レーザー1台がすべてを解決するわけではありません
よくある誤解の一つに、レーザーがすべてをやってくれるという考えがあります。一つの機器の特性を十分に把握するには、少なくとも1年から2年は直接扱ってみる必要があり、すべての機器をそれほど長く使った医師は事実上いません。
傷跡治療で重要なのは、多様なレーザーを十分に扱った経験です。傷跡の種類と状態に応じて最も適切な機器を選び出す判断が、最終的に結果を左右するからです。
結果には個人差がある場合があり、正確な診断・治療は診察後に決定されます。
出産という大きな旅を終えられたすべての産婦さんに深い尊敬の念を表します。帝王切開の傷跡が栄光の痕跡でありながら同時に日常の不便として残っているなら、その最後の課題まで一緒に整理し、より快適な日常を取り戻されることを願います。
文. イ・サンジュ (延世スター皮膚科) · 医療陣紹介 · 最終検討 2026-06-04
