こんにちは。皮膚科専門医のイ・サンジュです。熱いお湯に少し火傷しただけなのに、その傷跡が何年経ってもそのまま残っていて悩んでいる方が多くいらっしゃいます。火傷の傷跡は単純な傷を超えて、でこぼこに盛り上がったり、色が暗くなったり、さらにはかゆみや引きつれといった不快感を伴うこともあります。多くの方が時間が経てば良くなると考えがちですが、かえって治療時期を逃してより深い傷跡へと進行してしまうケースも少なくありません。本日は、火傷の傷跡に関する疑問を一緒に解決する時間を持ってみましょう。
火傷の傷跡は、なぜ時間が経っても消えないのでしょうか?
火傷による傷が治ると、傷跡が残ります。このとき、家庭でできることは軟膏を塗ること以外に明確な方法がないと考えられがちです。しかし、軟膏だけでは火傷の傷跡が完全に改善されるのは難しいです。
家で軟膏だけ塗れば大丈夫でしょうか?
一般的に、軟膏の効果は5〜10%程度の改善にとどまることが多いです。したがって、軟膏だけに頼るのではなく、早期に専門的な診断を受けてみるのが望ましいです。治療時期を逃さないことが重要です。
火傷の傷跡はなぜでこぼこに盛り上がるのでしょうか?
火傷による傷が浅い場合は、傷跡が大きく盛り上がる傾向はありません。しかし、広い面積に深く火傷を負った場合は、傷の深さが深く、回復に多くの時間がかかり、その結果、ケロイドのように肉が盛り上がるケースが多いです。つまり、深くひどい傷跡ほど、より多く盛り上がると言えます。
火傷の傷跡が厚く不規則に配列されて盛り上がったものを、一般の人はしばしば「餅肌」と呼ぶこともあります。これは厚く赤みを帯びており、見た目や機能上不快感を引き起こす可能性があります。
火傷の傷跡、治療は本当に不可能でしょうか?
以前は火傷の傷跡治療は難しいとされていましたが、現在は様々な方法で大きく改善が可能です。特にレーザーを用いた傷跡治療は、厚い部分を薄くし、赤みを帯びた肌の色調を改善するのに役立つことがあります。
ピンホール法、どのような治療原理ですか?
当院では、このような傷跡にピンホール法という治療法を主に使用しています。ピンホール法は、以下の原理で傷跡を改善します。
- 既存の不規則な火傷の傷跡を規則的にします。
- 傷跡組織を薄く改善します。
- 傷跡が正常な肌に近づくように誘導します。
火傷の傷跡治療、どれくらい受ければよいですか?
火傷の傷跡は、治療を繰り返すほど効果が段階的に向上する傾向があります。平均的に5回から10回程度の治療を想定するのが一般的です。個人の傷跡の状態によって治療回数は異なることがあります。
