こんにちは。皮膚科専門医のイ・サンジュです。前回は様々な傷跡治療について見てきましたが、今回は特に深く陥没したニキビ跡の治療法について詳しく見ていきましょう。
ニキビ跡治療にはレーザーなどの機器が多く使用されますが、1mmや2mm以上深く陥没している場合は、施術的な方法を併用するのが一般的です。
深く陥没したニキビ跡、なぜ違うのでしょうか?
ニキビが深くできてしまった後、その部位に傷跡が残ることがあります。深いニキビ跡は、皮膚の下の線維化した組織が皮膚表面を内側に強く引っ張るため、深く陥没した形で現れます。
一般的に、浅いニキビ跡はレーザーを利用して肌が盛り上がる方法で改善が期待できます。しかし、深い傷跡の場合、肌が盛り上がるまでに多くの時間と努力、そして様々な施術が必要となることがあります。
レーザー治療の限界、深い傷跡には?
傷跡の深さが1~2mm以内であれば、レーザーを利用した方法が効果的である可能性があります。しかし、深さが1mm以上とさらに深い場合は、レーザーだけでは限界があることがあります。このような場合に多く使用される施術的な方法が、まさに非縫合パンチやサブシジョンです。
縫合なしで傷跡を引き上げる、非縫合パンチ
非縫合パンチは、円筒形の医療用パンチを利用して、傷跡の下から皮膚の外側へ傷跡を引き上げる方法です。その後、ダーマボンド(Dermabond)という特殊な接着剤を皮膚に貼り付け、縫合せずに傷跡を治療することができます。
この施術の利点は以下の通りです。
- 日常生活への支障が非常に少ないです。
- 施術後すぐに日常生活に復帰が可能です。
- 特に直径1~5mm程度のアイスピック型傷跡に優れた治療法として知られています。
広くて深い傷跡に効果的な、サブシジョン
サブシジョンは、広くて深く陥没した傷跡に適した方法です。このような傷跡は、ニキビ跡の下で皮膚表面を引っ張っている線維性バンドによって発生します。サブシジョンは、医療用針を利用して皮膚の下でこの線維性バンドを切断する施術です。まるでゴムが伸びるように皮膚が上に盛り上がり、改善される効果が期待できます。
この方法も医療用針を使用し、正常な皮膚に触れないため、施術後すぐに日常生活が可能な利点があります。ただし、施術部位に血が溜まることがあり、若干の内出血が残る可能性があります。
内出血が長引くほど、傷跡がより多く盛り上がる作用があるという報告もあります。
当院では、サブシジョンよりも浅いニキビ跡に使用するイントラシジョンのような方法で、様々な深さと広さのニキビ跡を適切に治療しています。
非縫合パンチとサブシジョン、なぜ注目すべきなのでしょうか?
非縫合パンチやサブシジョンのような施術的な方法は、皮膚表面に大きな損傷がないため、施術後すぐに日常生活が可能であるという利点があります。また、これらの施術は、レーザーが主に1~2mm以内の陥没した傷跡に効果的であるのに対し、深い傷跡にさらに効果的な方法として知られています。
これらの施術法は、他の施術法と併用が可能であり、様々な深さと形状のニキビ跡に併用した場合、より優れた効果を得られるという利点があります。
成功的なニキビ跡治療のための選択
施術的な方法は、レーザーのように機械を利用するのではなく、施術者が手を使って一つ一つ精巧に施術する必要があります。したがって、傷跡に合った適切な施術法を選択することが重要であり、経験豊富な施術者が施術することが治療結果に大きな影響を与える可能性があります。そのため、経験豊富なクリニックで施術を受けることが望ましいです。
本日は、深いニキビ跡に多く使用される施術的な方法である非縫合パンチとサブシジョンについて見てきました。ご不明な点がございましたら、いつでもお問い合わせください。ありがとうございます。
