薄着で外出が増える季節が来ると、古い傷跡のせいで心の片隅が不快になる方が少なくありません。最初に思い浮かぶ質問は、大抵似ています。「すでに数年が経った傷跡もレーザーで消せるのか?」結論から言えば、時間が経った傷跡も組織の状態に合わせて段階的に改善が期待できると報告されています。
古い傷跡はなぜより目立つのか
傷跡は時間が経つにつれて独特の変化を見せます。最初は赤みを帯びていたものが、次第に白く脱色され、周囲の皮膚より盛り上がったり、逆に陥没した形で固まることが多いです。こうなると、自然光が傷跡の表面に当たったときに陰影ができ、より目立つようになります。
問題は単純な色の違いではありません。皮膚組織自体の構造が変形しているため、メイクや肌色の補正だけでは隠すのが容易ではありません。構造的な変化を一緒に扱わないと満足度が高くないのはこのためです。
傷跡改善の核心は、色を覆い隠すことではなく、変形した皮膚組織の構造を再び整えることにあります。

傷跡レーザーはどのような原理で作用するのか
傷跡レーザー治療は、新たな痕跡を残さずに既存の傷跡組織を改善する方向でアプローチします。核心原理は、レーザーエネルギーで傷跡部位の皮膚再生を誘導することです。異常に形成されたコラーゲンを分解し、新しい正常組織が定着するのを助けます。

代表的にウルトラパルスアルファ、スターラックスなどCO₂レーザー機器が傷跡治療に活用されます。診療室で見ると、傷跡の深さと形態によって機器と照射方式を変える場合が多いです。
ウルトラパルスアルファが持つ特徴
現在、傷跡レーザー治療で注目されている機器の一つがウルトラパルスアルファ (Ultrapulse Alpha) です。以下の特徴が報告されています。
- 精密な照射範囲で傷跡部位に集中し、周辺の正常組織の損傷を減らします
- 表皮と真皮層に同時にアプローチし、傷跡の根源となる真皮層まで扱います
- 熱刺激でコラーゲン生成を誘導し、肌のハリと組織再建を共にケアします
- 従来のCO₂レーザーに比べて回復の負担を減らしながら管理できると知られています
このようなアプローチ方法と機器別の特性が気になる場合は、外科的傷跡修復術について知るで一緒に確認できます。
ご不明な点は古い傷跡レーザー相談でお問い合わせください
傷跡、早ければ早いほど良いが、古くても遅くない
傷跡はできた直後から約6ヶ月以内が、組織がまだ柔軟に反応できる時期です。この時期には比較的短い治療でも改善効果が期待できます。ただし、現実的には多くの方がこの時期を過ぎて数年が経ってから悩みを始めます。

「すでに数年が経ったけど、今からでも大丈夫だろうか?」と考えてためらっていたとしても、古い傷跡でも諦める必要はありません。初期より時間はかかるかもしれませんが、段階的な改善で跡が薄くなるケースが報告されています。
| 区分 | 初期傷跡 (6ヶ月以内) | 古い傷跡 |
|---|---|---|
| 組織状態 | 比較的柔軟 | 硬く固まっている |
| 治療期間 | 比較的短い | より長い期間が必要な場合がある |
| アプローチ方向 | 再生誘導が主 | 組織分解と再配列を併用 |
ピンホール法が古い傷跡に活用される理由
ピンホール法は、ウルトラパルスアルファ、スターラックスのようなCO₂レーザー機器と併用される施術方法です。傷跡組織に非常に小さく精密な微細な穴を作り、皮膚再生を誘導する原理です。
古い傷跡はコラーゲンが異常に凝集して硬く固まっており、外部刺激に容易に反応しません。ピンホール法は、このように硬く固着した傷跡組織にレーザービームで直接物理的刺激を与え、コラーゲン分解と再配列を促進する方向で作用します。ピンホール方式が気になる場合は、マイルドピンホールについて知るとピンホールアルファ施術について知るをご参照いただくと役立ちます。

傷跡の種類によって治療計画は異なる
傷跡は、早く管理を始めるほど回復の流れが良いと知られています。そのため、可能であれば初期にレーザーなど傷跡管理を始めることをお勧めします。だからといって、古い傷跡に方法がないわけではありません。

傷跡の種類、深さ、経過期間によって治療計画は異なります。管理前に確認すると良い項目をまとめると以下の通りです。
- 傷跡が陥没型か隆起型か、色素が残っているか形態を確認します
- 怪我をした時期と経過期間を思い出しておきます
- ケロイドや肥厚性に成長する傾向があるか確認します
- 日光に当たる頻度が高い部位か確認します
- 過去に受けた傷跡管理の履歴があれば共有します
手術や外科的処置後に残った痕跡であれば手術傷跡情報と美容整形傷跡情報を、火傷による痕跡であれば火傷傷跡情報を一緒に確認すると、自身の傷跡タイプを理解するのに役立ちます。
古い傷跡、諦めではなく始まりの問題
古い傷跡のせいで長い間心の重荷を背負っていたなら、今はアプローチする方法があることを覚えておいてください。傷跡治療は諦めではなく始まりの問題です。傷跡の状態を正確に把握し、それに合った計画を立てることが第一歩となります。
ご不明な点は新村 延世スター皮膚科 傷跡治療相談でお問い合わせください


イ・サンジュ代表院長 (延世大学校医科大学・大学院医学博士、セブランス病院皮膚科専門医修了、大韓皮膚科学会会長) イ・サンジュ代表院長プロフィール 初回発行 2026-03-13 / 最終検討 2026-06-16 傷跡の回復様相は個人の皮膚状態によって差がある場合がありますので、正確な診断と治療方向は医療陣との相談を通じてご確認ください。
![[新村 延世スター皮膚科] 古い傷跡をレーザーで消す方法、消せるのか](/_next/image?url=https%3A%2F%2Fagqdgbuateknhwpocrgu.supabase.co%2Fstorage%2Fv1%2Fobject%2Fpublic%2Fsources%2Fbbf3bebe-45b6-4415-bd04-bda18b2cac0f%2Fblog-images%2F224215297827_00_d1a3ca53ef72.jpg%3Ftype%3Dw966&w=3840&q=75)